就労移行支援
アイトライでは、就職ができればどこでもよいという考えではなく、本人が希望する職種や長所を生かせる仕事に就けるように支援することを重視しています。
1)新聞読解の目的と進行方法
アイトライのプログラムでは、平日は毎日新聞読解を行っています。
新聞読解では日々のニュースに触れて最新情報を取り込んで社会性を養うことを目的としています。また他者の意見を聞いた上で自分の意見を伝えることの大切さを学びます。
流れとしては、スタッフや訓練生が最近のニュース記事を新聞やインターネットから選び、それを題材にしてグループごとに分かれて話しをします。
まずは司会者を決めて、記事を読んだ上で、一人ずつ順番にそれぞれの意見や感想を話します。ここで、自分の意見を伝えることになります。
一巡すると、フリートークの時間になります。ここでは自分の意見を言うだけではなく、会話形式で他者の意見を聞いて質問や意見交換をします。また身近なニュースをテーマとして扱うので、自然な形で会話をすることができ、コミュニケーションが生まれ、自分の視野が広がっていきます。
2)アイトライの新聞読解スタイルについて
アイトライの新聞読解のスタイルは1週間のうちで3つのパターンに分かれています。まずは上述した通り、スタッフや訓練生が選んだ2種類の記事から自分自身の選択した記事についてグループで話し合いを行うものです。
2つ目は、週に1度、訓練生が主導で司会進行を行う新聞読解です。これは、記事について進行役の訓練生が予め準備してまとめたものの解説を行い、議題を設定して、それについて話しを進めます。
これによりプレゼン力がアップする良い経験になるので、訓練生自ら主体的に司会進行役を希望されています。
3つ目は、これも週に1度、スタッフが主導で準備した内容のもと、一つの記事で新聞読解を行います。
このようにアイトライでは変化を付けながら新聞読解に関心を持って参加できるように平日のプログラムで必ず行っています。
毎日新聞読解に参加される方から訓練生の司会進行をやってみたいとチャレンジする方、みなさま新聞読解へのモチベーションがそれぞれ高いです。
3)新聞読解の意図について
毎日新聞読解に参加することで、多様な情報を蓄積することができ、そこから情報と情報を組み合わせて、現代社会の変化を理解することができます。
大切なことは、地道に新聞読解に参加して情報収集やそれに基づく意見交換を行っていくことです。
余談ですが、ジャーナリストの池上彰さんは日経新聞の記事で新聞の情報を集めることを次の用に例えていました。
「一つの点が別の点と結び付いて一本の線ができ、その線を増やしていくと面が描けるようになる。そして、いくつもの面を描いている途中で、ひらめきのような立体が浮かんでくる。」と述べておられます。
情報があふれ、何に着目するべきか見えづらくなっている時代だからこそ、このように世の中の変化に気付き、何が求められているのか自分で考察して発信していく力が求められています。アイトライの新聞読解の意図はその力を一人ひとりに身に着けてほしいという願いをこめています。
4)皆さまに向けて
このようなこともあり、アイトライを就職した卒業生が、毎日の新聞読解が一番自分のためになったとおっしゃる方が多いです。最初は耳を傾けるだけでも良いので、見学・体験の方も積極的にご参加ください。是非その効果を肌で感じてみてほしいです。
■アイトライさいたまセンターは、さいたま市だけでなく、戸田市、蕨市、川口市、
上尾市、蓮田市、白岡市などにお住いの障がいをお持ちの方にも支援しております。
さいたま市浦和区障害者福祉サービス 就労移行支援事業所
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