働き方を考える

こんにちは。さいたま市浦和区にある就労移行支援事業所
アイトライさいたまセンターのスタッフIです。

先週金曜日は「雇用形態」についての講座を行いました。

 

近頃『ダイバーシティ』という言葉を耳にしませんか？(お台場ではないですよ)

元々の意味は『多様性』という意味でしたが、人権の観点だけでなく、

将来的な少子高齢化による労働人口の減少に対応した人材確保の観点から
『雇用の機会均等、多様な働き方を受容する考え方』として使われるようになりました。

 

そんな世の中の背景も踏まえて働き方についてメンバーの皆さんと考えました。

 

●講座では、雇用形態はどういったものがあるのか？
～正社員・契約社員・派遣社員・パート・請負…

 

●その働き方のメリットは？デメリットは？

 

●どんな働き方をしたいか？
～フルタイム・フレックス・転勤の有無・在宅勤務・短時間勤務…

 

うーん。やっぱり正社員が一番良いのでは？との意見がありました。

 

では何が他の雇用形態と比べて魅力的なのかというと…

やっぱり『一度雇われたらなかなか解雇されない』というところだと思います。

 

でも会社側もリストラしにくい正社員を抱えることをリスクととらえており、非正規雇用が増えています。
大企業も倒産する今、10年後20年後の経済をだれも見通せません…

 

ひとつの会社で、あるいは同じ仕事内容で定年まで働こうとする考えは
これからの時代、雇われる側もリスクが高い気がします。

 

これまで正社員の働き方は終身雇用・無限定な仕事・広い職種転換・人事異動・全国転勤・長時間労働が当たり前でした。

 

そしてこれらのことは雇われる側も退職を考えるきっかけになる要素ではないかと思います。

そのようななか、「限定正社員」という新しい働き方が始まっているようです。

 

<限定正社員とは>
◆勤務地限定正社員:転勤するエリアが限定されていたり、転居を伴う転勤がなかったり転勤がない
◆職務限定正社員:担当する職務内容や仕事の範囲が他の業務と明確に区別され限定されている
◆勤務時間限定正社員:所定労働時間がフルタイムではない、残業が免除されている

厚生労働省

http://tayou-jinkatsu.mhlw.go.jp/various-regular-employment/various-regular-employment/

 

訓練生の皆さんは限定社員という働き方を初めて聞いたという方がほとんどでした。

少しずつ日本の働き方に変化が生まれはじめていますね。
これからの時代、働く側の意識も変化させていかなければならないと感じた講座でした。